健康日本21は、国民に対して、健康に関する情報提供を行うとともに、個人の健康づくりのための環境整備を行うものであり、国民に対して一定の生活習慣を押しつけようとするものではない。
もとより、健康のためにどのように行動するかは、基本的に国民の自由な意思に基づく選択に委ねられている。
ただ、国民の選択の前提として、生活習慣病の危険性やこれらの疾病と生活習慣との関連性のような健康に関する正確な情報が十分に提供されていることが必要である。健康日本21では、このような情報提供をその推進方策の重要な柱としている。
また、健康づくりは、国民の自由な自己決定に基づくものではあるが、国民が健康づくりを実践しようとしても、健診の充実、個別健康指導、禁煙指導プログラム等の環境整備が十分になされていないと、その効果を期待することはできない。健康日本21では、このような健康づくりのための環境整備も重要な柱とするものである。
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