表1の解説
 参加と対話に関連して、専門家の役割を整理するために、表を作成した。表の左半分に示した「専門家の視点からのトップダウン型目標」は、これまでに出されているHealthy People関連の資料等が基になっている。一方、表の右半分に示した「住民の視点からのボトムアップ型目標」は近年における参加型の保健活動から得られた経験に基づいて、新たに理論化しつつあるものである。
表1 「健康日本21」における目標値設定と住民参加
−誰が作る目標か、誰のための目標か、誰が行動するための目標か?−

20世紀の健康づくりで重点が置かれて来た目標値の概念 ―――――> <――――― 21世紀の健康づくりで より重要になると思われる目標値の概念






専門家の視点からのトップダウン型目標 住民の視点からのボトムアップ型目標
集団に対して設定した確率的な目標 集団から個人に還元した目標 私を主語として考え行動できる参加的な目標
A.健康状態の
目標
B.リスク軽減の
目標
C.健康サービス・
保護の目標
D.各集団目標(A,B,C)
の個人化
E.参加的状況把握からの目標 F.参加的状況改善の目標








_の罹患率・死亡率を_まで低下させる。
_の健康に関し、_の割合を_まで低下(or上昇)させる。
_のリスクを_まで低下させる。 _のサービス(ケア)を受けられる割合を_まで上昇させる。 年齢_歳、性別_、その他の条件が_の平均的な個人が、_に関して_となる確率を_とする。 (一住民としての)私は、_の事項に関して、_のような環境・状況を_のように享受できる。 (一住民としての)私は、_の事項に関して、_のような環境・状況の改善に、_のように参加できる。

 

75歳以上の高齢者に関し、外出中の転倒事故による死亡率を、人口10万当たり10以下にする。 75歳以上で自立歩行に不安のある高齢者が、単独外出する割合を_以下にする。 自立歩行に不安のある高齢者が、外出介助サービスを受けられる割合を、最低80%まで引き上げる。 自立歩行に不安のある高齢者A氏(B町の典型的住民)が、単独で外出する確率を0.4以下にする。 B町住民である私は、自立歩行に不安があるが、前日中に申し込めば、ほぼ確実に外出介助サービスを受けられる。 私の親は自立歩行に不安がある。私は高齢者の外出介助法に関するB町講習会を、勤務の合間に自由に受講できる。

 

自力歩行が出来ない人の心疾患死亡率を低下させる。 自力歩行が出来ない人の身体活動度を、_まで引き上げる。 歩道の90%を、車椅子で通過できるようにする。 自力歩行は出来ないが、車椅子での移動は可能なA氏が、週に4日以上、車椅子で外出できるようにする。 車椅子使用者である私は、街の中心にあるJR駅から1km以内にある公共の建物に関し、その80%へ自力で行ける。 車椅子使用者である私が、歩道の整備状況について具体的改善策を考えたとき、いつでも市に提言できる。


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