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月刊誌「健康づくり」2001年5月号より

「健康日本21・石川県の取り組みについて」

石川県健康福祉部次長兼健康推進課長 林 正男

 石川県では、平成9年度から11年度までの3年間をかけて、健康づくり計画「いしかわ健康づくり21」を策定した。計画策定においては、石川県の計画としての独自性、および国の方でも策定作業を進めていた「健康日本21」との整合性に留意した。
 総論について
図1計画の理念  計画の目的としては、「次世代を担う乳幼児、少年および青年の健全な成長、成熟を支えるとともに病気にならないような生活習慣を持つことを中心とした生活習慣病対策を全世代を通じて推進し、さらに身体的健康とともに心の健康の保持増進を図ることにより、健康面からみた生活の質の向上と、健康で長生き(健康長寿)の実現を目指す」を掲げた。  計画の理念としては、「県民の優れた生活文化を基本とし、恵み豊かな自然とふれあうことを重視し、人と人とのつながりの中で助け合って健康づくりを進めること」とした(図1)。


図2計画の基本的考え方
 計画の基本的な考え方は、疾病・障害の有無にかかわらず、すべての県民が自ら参加し実践することを基本とし、その健康づくりの実践を支援する。支援にあたっては生活習慣改善、世代ごとの健康づくり、疾病予防、そして健康づくりの基盤整備の視点から行う(図2)。

 各論について
計画の具体的内容は、
(1) 生活習慣改善の推進
 栄養・食生活、身体活動・運動、休養・心の健康、喫煙、飲酒。
(2) 世代ごとの健康づくりの推進
 母子の健康づくり、青少年の健康づくり、壮年の健康づくり、高齢者の健康づくり。
(3) 疾病予防の推進
 がん、循環器疾患、糖尿病、肝機能障害、骨粗しょう症、歯科保健、精神保健。
(4) 県民健康づくり実践の支援
 情報提供、健康相談体制の整備、健康診断サービスの提供、暮らしの中での健康づくり実践の支援、健康づくりボランティアの育成・支援、疾病や障害のある人の健康づくり支援。
(5) 健康づくり基盤整備の推進
 健康づくり推進体制の整備、石川の自然・文化を生かした健康づくりの推進、健康づくりのための調査・研究・開発の推進、感染症対策および感染症など健康危機管理、生活環境の保全整備。

 生活習慣改善、疾病予防では、まず県民の実践指針を掲げ、次いで課題、施策の方向、世代ごとの重点施策、そして具体的な数値目標を盛り込んだ。世代ごとの健康づくりでは、県民の実践指針、課題、施策の方向、数値目標を、県民健康づくり実践の支援、健康づくり基盤整備では、課題と施策の方向を内容とした。

 平成12年度新規事業への計画の反映
(1) キラリ20歳の朝食コンクール…20歳代の朝食欠食を減らす。
(2) 散歩で1,000歩推進事業…歩行数の増加を図る。
(3) 心のオアシス21推進事業…うつ病対策など心の健康づくり。
(4) さわやか無煙のまちづくり事業…若年者の喫煙実態調査など。
(5) 不妊相談センターの設置。
(6) 老人クラブ健康づくり支援事業。
(7) マンモグラフィー搭載検診車の整備。
(8) ボランティアの支援によるがん克服者の白山登山。
(9) 糖尿病予防支援体制の整備…健診での要医療者に対する支援。

など計画に基づいて、主な事業として前記のような事業を行っている。

 健康づくりは、日々の生活の中で、県民一人ひとりが主体的に取り組むものである。その取り組みを支援するために、行政の健康づくり計画がある。今後は、住民の生活に身近な市町村が、独自のきめ細かな健康づくり計画を策定することが望まれる。
 石川県では、今後とも積極的に健康づくりを進めることとしており、最後に、散歩で1,000歩を進める石川県のキャラクター「SUNぽ君」を披露しておきたい(図3)。


図3SUNぽ君
図3SUNぽ君


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