第3回健康日本21推進国民会議
議 事 録

厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

 

日 時:
平成13年10月26日(金) 10:30〜12:00
場 所:
虎ノ門パストラル鳳凰(東)の間
    (東京都港区虎ノ門4−1−1)
議事次第:
1.
開会
2.
挨拶
3.
事務局報告等
(1)
健康日本21の進捗状況等
(2)
健康日本21全国大会について
4. 事例発表
・地方自治体   島根県松江市
・企業体     松下電器健康保険組合
・民間団体活動 健康日本21推進全国連絡協議会
5.
意見交換
6.
閉会
 
健康局長  ただ今から、「第3回健康日本21推進国民会議」を開催させていただきます。
   委員の皆様には、大変お忙しいなかをお集まりいただきまして誠にありがとうございます。私は、今年の8月に健康局長を拝命いたしまして、省内の健康日本21推進本部の副本部長を務めることになりました下田と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 開会に先立ちまして、事務局より、本日配付資料の確認をさせていただきたいと存じます。
事務局  事務局より、本日の配付資料の確認をさせていただきたいと存じます。
   本日お手元に配布させていただいております資料は、まず議事次第・資料一覧・委員名簿・座席表。
   また資料1といたしまして、健康日本21の進捗状況等について。資料2といたしまして、第2回健康日本21全国大会の概要(案)というものがございます。資料3といたしましては、健康まつえ21について。資料4.健康松下21運動について。資料5.健康日本21全国推進連絡協議会についてというものがございます。
   また、これらとは別に委員等からの提供資料といたしまして、加藤剛委員より『伊能忠敬』の資料提供をいただいております。加藤陸美委員より、健康日本21ホームページアクセスガイド・シンボルマークシール。小泉委員より、国民が安心できる医療制度をつくるために。佐谷委員より、薬局・薬剤師のための健康日本21テキスト。原田委員より、JAの元気な高齢者対策支援マニュアル。福島委員より、健康日本21リーフレット栄養・食生活、また21世紀の栄養士活動ハンドブック。
   また、本日ご発表いただきます松下電器健康保険組合浦野様より、なるほどザ・健康松下21。南委員より、看護職のたばこ対策宣言。
   以上でございますが、不足、落丁等ございましたら事務局までお申し付けいただきますようお願いいたします。
健康局長  それでは、まず本国民会議の主宰者でございます坂口厚生労働大臣より、皆様にご挨拶すべきところでございますが、本日公務の関係で出席することができません。代わりまして、健康日本21推進本部長であります近藤事務次官よりご挨拶をさせていただきます。
近藤事務次官  おはようございます。厚生労働事務次官の近藤でございます。
   司会者からお話しがありましたように、坂口厚生労働大臣が出席をいたしましてご挨拶する予定でございますけれども、今日あいにく、衆議院の厚生労働委員会で法案の審議が入ってまいりまして出席できません。私のほうから、ご挨拶を申し上げたいと存じます。
   本日は、委員の皆様方には、大変お忙しいなかお集まりいただきまして誠にありがとうございます。
   また、本日お集まりの皆様方から日頃の厚生労働行政に対しまして、大変なご支援、ご尽力を賜っているわけでございまして、この席を借りまして厚く感謝の意を表したいと存じます。
   昨年の12月に、この国民会議の第1回の会合の際に、坂口大臣のほうから、世界に例を見ない高齢化社会を生き抜いて一人ひとりが元気にやっていくためには、生活習慣病を乗り越えていかなければならない。皆様方の英知をお借りして、大きな輪を広げていきたいとこういうふうな趣旨のことを申し上げたところでございます。
   その後、本年3月には、国民会議の第2回の会合と、それに引き続きまして初めての健康日本21全国大会を成功裏のうちに開催させていただくなど、皆様方には大変大きな力添えをいただいたわけでございまして、重ねて御礼を申し上げたいと存じます。
   本日は、健康日本21のその後の進捗状況につきましてご報告を申し上げますと同時に、合わせまして地方自治体、健康保険組合、関係民間団体など地域や職域におきまして実践活動を行っていただいている団体のほうから、具体的な取り組み状況につきまして事例報告もいただいた上で、意見交換をお願いしたいとこのように考えている次第でございます。
   健康日本21の実を上げるためには、地域や職域で実践されることが最も肝心であるわけでございます。厚生労働省といたしましては、先月25日に発表いたしました医療制度改革試案におきましても、健康日本21をさらに推進することを掲げているわけでございまして、まだ仮称ではございますけれども例えば健康増進法と、こういった法律を制定いたしまして、この健康日本21といったものの法的な裏付け、推進力というものを考えたいということで現在検討しているところでございます。
   健康日本21を真に国民的な運動として展開していくために、さまざまな方法につきまして、引き続き国民各層の代表者でございます委員の先生方の皆様に、貴重なご意見を賜りたいというふうに考えているわけでございます。
   委員の皆様方におかれましては、今後ともよろしくご協力を賜りますよう心からお願いを申し上げまして簡単でございますけれども、私からの挨拶とさせていただきます。
   どうも今日はありがとうございました。よろしくお願いいたします。
健康局長  早速、議事に入らせていただきたいと思います。第1回と同様、今回の座長役を高久委員にお願いを致したいと存じます。よろしくお願い申し上げます。
高久座長役  はい。ご指名ですので、座長役を果たさせていただきます。よろしくお願いいたします。
   早速、議題の3に移ります。その議題の3は、1つが健康日本21の進捗状況等について、さらに2番目が、健康日本21全国大会についてですが、この両方について事務局のほうから報告と説明よろしくお願いします。
参事官  健康日本21推進本部の事務局長をしております、参事官の芝池でございます。健康日本21進捗状況あるいは全国大会、及び関連事項についてご説明を、着席してさせていただきます。
   お手元の資料でございますが、資料1というものが4枚構成になっております。その1ページ目をご覧いただきたいと思います。この1ページにおきましては、これまでの健康日本21に関する経過でございます。平成10年の秋の段階からの検討状況、それから昨年3月の、事務次官通知等の発出という流れを書かせていただいております。
   当国民会議は、昨年12月26日に開催されておりまして、第2回につきましては、今年3月21日に開催をさせていただいておるところでございます。
   この第2回の国民会議の開催の同じ3月21日に、第1回の健康日本21全国大会を開催しておりまして、多数のご参加をいただきました。参加者約1,300名と記憶しておりますが、盛況でございました。
   それから関連いたしまして、母子保健関係の健やか親子21の第1回全国大会、これが6月に開催されております。
   8月でございますけれども、全国の都道府県主管課長等会議というものを開催しております。これは各都道府県で健康増進、老人保健、国民健康保険とそれぞれの担当の課長さん方、それから今は社会保険事務局という形になってございますけれども各都道府県の事務所、それから地方厚生局、従前の地方医務局でございますけれども、こういった担当の方が一堂に会して、これから地方計画をどうやって推進していくか、どうやって行政としてバックアップしていくかといったことをテーマといたしまして会議を開いております。
   それから同じ8月でございますが、市町村セミナー、これは厚生労働省の主催により開催しているものでございますが、8月9日につきましては、この健康日本21、特に地方計画策定ということをテーマとしたセミナーを開かせていただいております。
   それから今日が、第3回の推進国民会議ということでございます。これが1枚目の経過の概要でございます。
   次に2ページ目でございます。進捗状況につきましては、1.普及啓発の推進。2.推進体制の整備、地方計画支援。3.保健事業の効率的・一体的推進。4.科学的根拠に基づく事業の推進。ということで、健康日本21の4本柱として掲げてございますけれども、それぞれの柱に沿いまして進捗状況を書かせていただいております。
   まず第1番目の普及啓発の関係ですが、先ほども申し上げましたように、健康日本21全国大会、第1回を3月に開いております。各都道府県等におきましても県民大会等が開かれております。ところによりましては、地域といいますか二次医療圏単位と、こういったイベントを予定しておられるところもあると聞いております。
   この普及啓発につきましては、基本的に大変重要な事柄でございまして、厚生労働省といたしましても、各種の行事を通じてこういったあらゆる機会を捉えて、また政府公報、インターネットの活用など積極的に行いまして、特に正確な科学的根拠に基づいた情報提供を幅広く、かつ多様な経路ということを念頭におきまして進めてまいりたいと思っております。皆様方におかれましても、一層のご配意、ご協力をお願いしたいと考えております。
   それから2番目の柱が、推進体制の整備と地方計画の支援ということでございます。推進体制ということにつきましては、当国民会議の設置開催をはじめといたしまして、先ほど経過の表の中にもございますが、3月に、健康日本21の推進連絡協議会の設置をしております。また当然のことながら、厚生労働省内におきましても推進本部を設置して進めてきておるところでございます。
   3月に設置されました、民間団体からなる健康日本21推進連絡協議会でございますが、趣旨にご賛同いただいて113の団体が現時点でご参加をいただいております。それぞれの団体の性格でありますとか実情を踏まえまして、健康日本21の推進についての情報交換でありますとか連絡協議を行いまして、相互の情報交換協議ということが行われております。発足以来、着実に活動が積み重ねられてきているというふうに理解をしておるところでございます。
   この健康日本21の推進連絡協議会の活動状況等につきましては、のちほど本日の会議でもご発表いただく予定ではございますけれども、私ども、民間団体の活躍といいますか大きな力に、健康日本21の性格から致しましても大きな期待を寄せているというところでございます。
   それからこの2番目の柱の後段でございますけれども、地方計画の策定の支援ということですが、次の3ページに表を掲げてございます。ご覧いただきたいと思います。10月現在の時点で、都道府県レベルでは47のうちの35道府県で、いわゆる県計画が策定をされております。残りの12都県につきましては策定中でございまして、今年度中に策定終了予定と聞いております。都道府県レベルの計画につきましては、着実に策定が進んできておると理解をしております。
   保健所政令市あるいは特別区につきましては、この都道府県の状況に比べますとまだ策定済みのところは少ないということでございます。
   それから下の表でございますが、数字が5月の調査で恐縮でございますが、各都道府県内の策定状況の調査を行ったもののまとめでございます。策定済が約130といったところでございます。市町村につきましては、まだ未定というところが2,000を超えているというこの段階での状況でございます。やはり地方計画の策定そして推進が、健康日本21の一番エッセンスの部分であると思っておりまして、これにつきまして一層の策定支援ということで努力を続けていかなければと思っております。
   元の2ページにお戻りいただきたいと思いますが、3番の柱として、保健事業の効率的・一体的推進ということでございます。地域、職域の保健事業については、これもそれぞれの背景もございますけれども、健康日本21の趣旨に添った取り組みが進められております。具体的なところでは、老人保健事業で導入されております個別健康教育、これが各保険者の事業においても実施されておるというようなこと、また地域・職域の協力による保健事業の推進ということが進められております。
   厚生労働省におきましては、国民の継続的な健康管理の支援が可能となるような体制の整備と、こういうことを進めようということでございまして、地域・職域健康管理総合化モデル事業というものを実施しているところでございます。
   最後に第4の柱でございます。科学的根拠に基づく事業の推進ということでございまして、調査・研究の推進、それから健康日本21情報システムの整備などを図っておるところでございます。
   以上が、健康日本21の推進状況でございます。2010年が最終目標年次になってございまして、それに向けて2005年には中間評価がございますし、2010年には最終評価ということになろうかと思います。そういった評価を重視した健康づくり運動ということで、一層の推進に努めてまいりたいと思います。
   次に、健康日本21に関連いたしましての一つの課題といたしまして、資料1の4ページをご覧いただきたいと思います。先ほどの事務次官のご挨拶にもございました9月25日に、医療制度改革の試案が発表されております。この医療制度改革試案につきましては、第1が医療制度改革の基本的方向。第2が、保健医療システムの改革。第3が、持続可能で安定的な医療保険制度の構築と構成されております。特に、第2の保健医療システムの改革、これが4ページの頭に表題を掲げておりますが、第2の保健医療システムの改革で、21世紀保健医療ビジョンが副題になってございます。
   この中で、健康づくり、疾病予防の推進を図るということとされております。健康づくり、疾病予防の推進に当たりましては、(1)健康日本21の推進。(2)健康教育の推進、情報提供の徹底等。(3)生涯を通じた保健事業の一体的な推進。(4)基盤整備。ということでございまして、これらの事項を内容とする一番下に点線で囲っておりますが、健康増進法(仮称)の制定など法的基盤の整備を含めて、その推進方策を検討する。ということでございます。
   この法制定に関連する具体的な内容については、現在、鋭意検討中ということでございます。
   続きまして、第2回の全国大会についてご説明をさせていただきたいと思います。資料2をご覧ください。第1回の健康日本21全国大会につきましては、先ほど申し上げました3月21日に開いております。第2回以降につきましては、普及啓発ということからいたしましても、地方での開催ということを念頭に検討をしてまいりました。
   本年8月に開きました都道府県主管等課長会議におきましても、都道府県のご担当の皆様にご協力をお願い呼びかけました。今回は、その経過から島根県からご協力をいただけるということでございまして、島根県開催の運びと今準備を進めさせていただいておるところでございます。ただし、この全国大会は厚生労働省と当国民会議の主催といいますか共催の形ということでございますので、本日はそれについてのご了解もいただけたらと思っております。
   資料をご覧いただきまして、概要のところで島根県松江市で3月15日の午後の開催予定ということ、参加者が1,000名程度を見込んでおります。パネルディスカッションでありますとか講演というふうなこと、そして少し楽しさのある関連イベントの開催ということで島根県とご相談しながら進めておるところでございます。以上で説明を終わらせていただきます。
高久座長役  今、健康日本21の進捗状況等に関連して説明がありましたが、ご意見、ご質問はあとで意見交換の場でお伺いしたいと思います。
   次の健康日本21全国大会につきましては、説明がありましたように、この国民会議が共催という形で、昨年と同様に致しますのでよろしくご了承いただきたいと思います。
   特に全国大会の内容等につきましてご提案などがありましたら、事務局のほうに後でファックスなどでご連絡いただきたいと思います。
   次に、議題の4の事例発表に移りたいと思います。議題の4では、地方自治体、民間企業、民間団体の取り組みの事例を発表していただくことになっています。最初に地方自治体の取り組みにつきまして島根県松江市のほうから、企業の取り組みにつきましては松下電器健康保険組合から、民間団体の取り組みにつきましては、本会議の委員でもあられる財団法人健康・体力づくり事業財団の加藤理事長からそれぞれご発表をいただきます。
   この3つの発表が終わってから、ご質問あるいはご意見をお伺いしますのでよろしくお願いします。それではまず、島根県松江市健康推進課成人保健係副主任保健婦の福田彰子様からよろしくお願いいたします。
福田氏  島根県松江市から来ました保健婦の福田と申します。よろしくお願いいたします。
   今日は、健康日本21の地方計画であります健康まつえ21について、経過報告という形で発表をさせていただきます。座って発表させていただきますので、よろしくお願いします。(スライド使用:資料3)
   *健康まつえ21
   松江市はシジミで有名な宍道湖がありまして、大変美しい城下町です。人口は約15万人、島根県の県庁所在地があるところです。この松江市のほうでは、平成12年、昨年度よりこの健康日本21の地方計画に着手しております。
   *健康まつえ21  基本的理念
   まず、健康まつえ21の基本的理念ですが、この中で最大の特徴であります市民参画を全面的に出しながら、この健康まつえの策定を進めております。
   市民参画の1点としましては、こういった行政が作る政策というものはどうしても行政主体で、行政ばかりが関係して作っていき、それを市民に下ろしていくといったようなやり方が多かったのですが、健康まつえはそうではなくて市民の願いを出発点にしてそれから政策づくりを進めていこうといったところが市民参画の1つ目の特徴です。
   2つ目は、行政ばかり計画を並べるのではなく、市民の行動計画も明らかにして、市民と一緒に実施や評価も行っていくこと、こういった2点を特徴とした市民参画で進めております。
   また2点目の基本的理念としましては、まちづくりといいますと本当に福祉からハード面からいろいろなことが言われているのですが、健康まつえは、健康増進ということに視点を絞って、生涯現役で暮らせるためのまちづくりを進めております。また、その健康増進の視点で関係各課や企業と連携をしまして、その中に市民の願いを反映させていこうと、こういった3つの基本的理念の下に進められております。
   *松江市における「健康まつえ21」の位置づけ
   松江市における「健康まつえ」の位置づけですが、現在母子のほうでは母子保健計画、障害者のほうでは障害者基本計画、高齢者は新高齢者保健福祉計画というものが既に存在をしております。ただ、成人期の健康な人のための健康づくりというものは、今まであまり行われていませんで、健康まつえはここに視点を絞って健康な人の健康づくりを中心に進めていこうといった位置づけで取り組んでおります。
   *3.実施期間
   また実施期間につきましては、先ほども申し上げましたように平成12年度から13年度の2年間、実施につきましては14年から10年間をかけて、18年度に中間評価をしながら進めて行く予定にしております。
   *市民が知らない政策づくりから脱却しよう
   それでは具体的にどういった体系でやっているかといいますと、最大のコンセプトが市民の声から政策を作っていこうといったことですので、その市民の声を拾う「語る会」というものを立ち上げています。この声を形にしていく「策定委員会」を発足させて、フィードバックを図りながら健康まつえを作り上げております。
   そして庁内の関係課や保健所、社会福祉協議会と一緒にワーキングスタッフとなりまして全体の調整を図りながら進めております。こういった取り組みにつきましては、私たちも初めてのことですので、鳥取大学の医学部尾崎助教授にアドバイザーとして入っていただいております。
   *語る会の選定 地域住民 (旧市・農村部・振興住宅)
   それでは次に語る会をどのように選定したかにつきましては、まず地域住民の代表の方に入ってもらおうということで、松江市は21地区ありますが、その代表としまして旧市という高齢者の多い古い地区から一つ、また農村部という特徴から一つ、あと振興住宅、新しい土地ということの代表で一つ立ち上げました。これで地域住民の語る会を3つ立ち上げております。
   *語る会の選定 既存のグループ (キッチンクラブ)
   また、既存のグループということで、現在実際に自主的な活動をしているグループにも入っていただいております。一つはヘルスボランティアといいまして、これは地域で健康づくりをすすめていくボランティアグループです。今の写真はキッチンクラブというもので、食事を通した健康づくりを進めていくボランティアです。
   *既存のグループ (サンクラブ)
   またこれはサンクラブといいまして、高齢者向けの体操を地域ですすめているボランティアです。
   *既存のグループ (スリム教室)
   松江市の開催しましたスリム教室という健康教室を受けられた方で、卒業後も自分たちで集まっていろいろな自主的な活動をしているグループにも入っていただいています。
   こういった今自分たちで一生懸命に何かやっているグループに入っていただくことで、この健康まつえ21の策定事業も自主的な動きにするようにといった狙いの元、このような既存のグループにも入っていただいております。
   *語る会の選定 障害者
   また障害者のグループとして、こちらは精神障害者の方とボランティアさんで一つ立ち上げております。このアクティブよめしまといいますものは、精神障害者の地域生活支援センターの名前で、こちらで一つ立ち上げております。
   *語る会の選定 成人期
   健康まつえの大きな特徴であります成人期の若い方からの健康づくりといったことで、カナツ技建工業という土木工事をやっておられる企業にも参加をいただいています。成人期からということでやはり働いている人たちにも入ってもらわないといけないということで、今までこういった企業さんと一緒にやっていくということは本当になかったのですが、この取り組みを通してこういった企業にもモデルとして入っていただくことになりました。
   またもう少し若い層を狙おうということで、青年会議所にも入っていただいております。こちらは25歳から40歳までの方たちに参加、協力をいただいております。
   *市民の声を形にしていく「策定委員会」の発足
   また語る会を立ち上げて、その声を形にしていく策定委員会というものを発足させました。この策定委員会も、往々にしていろいろな関係機関のトップばかりが揃いがちですが、そうではなく実際に現場でバリバリやっている方たちに入っていただくことにし、また、専門家ばかりにならないように先ほどの語る会の代表の方にも入っていただき、メンバーの半分は一般の市民の方たちで構成されるようにしました。策定委員会がこのようにして発足しまして、語る会も現在8つの会が立ち上がっております。市民の方、約180名と一緒に現在策定事業を進めているところです。
   *健康まつえ21策定手順
   ではどのような手順で、願いから計画を導き出しているかといいますと、まず暮らしに対する市民の「願い」を出しました。この市民の願いを出すだけに終わってしまっては、単なる陳情書づくりに終わるということで、これだけではなく「願い」を達成するために必要なことはなんだろうか、また、その必要なことを満たすために、自分たちにできることはなんだろうかとここまで市民の方に出していただきました。こうすることで、個人にできること、また個人でできなくても地域でならできること、企業でもやる必要があること、そして行政がやるべきことといったような明確な役割分担が見えてきます。これをまとめて、健康まつえとして策定していこうと、こういった手順を踏んでおります。
   *市民の声をきく「語る会」の開催
   具体的に語る会ではどういった作業をしているかといいますと、第1回目の「語る会」では、自分の暮らしに対する願いを一つずつメモに書きまして、それをグループ分けにしていく作業をしております。
   *願いの種類
   どういった願いがでたかといいますと、「いつでも誰とでも話がしたい」「自分を活かせるボランティアがしたい」「生きがいや趣味を見つけたい」「年をとっても体操がしたい」「おいしい料理が食べたい」「笑顔でいたい」「自然のあるところを散歩したい」「身近に公園があって語らいの場にしたい」といったような、さまざまな願いがでてきております。
   これをまとめていきますと、やはりみんな生涯現役でいたいと、元気で長生きをしたいといったような願いに繋がっているということがわかりました。
   *出た願いは600以上!
   全ての願いを合わせますと600以上にものぼります。こういった願いを一つずつ計画に繋いでいくということは大変なことになりますので、この願いを似たようなもの同士を繋ぎましてまとめる作業をしていきました。
   *願いを10領域に分類
   まとめたものとしては、ふれあいからの健康づくり・ボランティアからの広がる健康づくり・趣味から広がる健康づくり・食事から・運動・こころ・自然・施設・働く人・親子の健康づくりといった10領域に願いを分類していきました。
   *第2回、第3回語る会
   次にこの10領域の健康づくりに、一つずつ願いの代表を据えて、第2回、第3回語る会では、その願いを達成するために必要なこと、また自分たちにできることを考えてもらいました。
   *(例)趣味の領域
   例えば趣味の領域をとりますと、その趣味の領域の願いの代表としましては、「趣味を広げて生きがいにつなげたい」、これを達成するためには「若い時から趣味を持つことが必要だ」また「一緒にできる仲間を作ることも必要」そして「趣味をずっと続けられる体力も必要」ではないか。また「身近に趣味活動ができる場が必要」ではないか。といった必要条件が出されました。
 このうち、「若い時から趣味を持つことが必要」を更にほり下げていきますと、これを達成するためには地域にどんなサークルがあるか知っていないといけない、そのためには定期的に各サークルが情報発信をしなければいけない。そのためにはチラシを公民館に張ったり、回覧したりする。チラシを企業にも置いてもらう。公民館の便りを見る習慣をつける。こういった行動計画が導きだされていきました。
   このような手順を踏むととても手間がかかるのですが、こういうステップを踏むことで行動計画がより具体的なものになっていきました。
   *現在の動き
   現在の動きとしましては、このような手順で計画を出したものは約260件にものぼります。資料3の6ページ、7ページに、健康まつえの願いから計画までの樹形図というものを配らせていただいております。こういった樹形図が一つの領域に一枚ずつありまして、今日は食事の領域の分と企業の働く人の領域の分を持ってきたのですが、こういった樹形図が10枚あるといったことになります。
   このような手順で計画を丁寧に導き出しまして、数が260件にものぼっておりますが、これを全て健康まつえとして策定するというわけには行きませんので、優先順位をつけることになりました。これをどうやってつけようかといったときに、やはり松江の実態を知らないと優先もつけられないのではないかということで、実態調査を今やっております。
   *語る会による実態調査 環境グループ
   これが今真っ最中です。この実態調査の方法としましては、1つ目は、市民アンケート調査ということで2,000人に実施しております。また2つ目は、必要なデータについては行政が分析をする予定にしております。3つ目は、実際に語る会で体験しながら調査をしようといったことになりまして、現在調査を実施しているところです。例えば語る会による実態調査として、写真が見にくいかもしれませんがこれは宍道湖です。宍道湖にゴミがどのくらい落ちているか、水質はどうなのかといったようなことを環境の領域のグループの方が調べているところです。
   *語る会による実態調査 こころのグループ
   これは、こころの領域のグループですが、この右端にいるのが精神科医です。こころのグループはこころの病気についての行動計画を立てる前に、自分たちが病気について何も知らないと、そういったことでは行動計画が立てられないということで、精神科の先生に聞きに行こうではないかといったことになりまして、こころの病気の実態調査といったことをやっております。
   食事の領域では、コンビニにインタビューに行きまして、若い人たちの食事情を調査したり、運動の分野ではウォーキングコースのチェックをかけたり、趣味の領域では市役所の職員を対象にしてアンケート調査をしたり、さまざまな視点で今実態調査を進めているところです。
   *松江市第三中学校の参画
   また波及効果としまして、松江市の中学生にも参加を得ることができました。先ほどの10領域のうち5つについて、例えば運動の部分では自分たちの体力について調査をして、自分たちの体力を補えるような「三中体操」を作ろうといった動きにもなっております。
   *健康まつえ21策定に携わって 市民の声
   今後は今提案されているたくさんの計画を絞り込んでいくということになっておりますが、今まで健康まつえの策定に関わった市民の声としましては、政策づくりは、今まで行政がやればいいと思っていた、行政の仕事をなんで市民に押しつけるのだといったように思っていたけれども、やはり自分たちが参加することは大切なことなんだというとこがわかった。
   また健康は、自分が作っていくものだから、自分たちでいろいろ考えて意見を出していかないといけないと思う。
   最初は仕方なく意見を出している感じだったが、次第に自分の体のこと、職場のことに目が向くようになった。
   行動目標については、「向上、努力します」ではダメではないか、現状値や目標値を数値で示す必要があるのではないかといった声もでております。
   また、うちの元課長からは、これは絶対市長まで上げないといけないと、語る会に市長を引っ張りださないといけないといったような意見ももらっていまして、本当にこの計画づくりに取り組む中で、市民の意識や庁内の意識も少しずつ変わってきたなと実感しております。
   今、実態調査を進めておりますその結果を、今度11月に市民大会という形で発表することになっております。そこの場には、念願叶ってうちの市長も出るということになりましたので、それがまた市民の方の励みになるのではないかと思っております。
   *課題
   この健康まつえの策定事業は、本当に大変なことも多くて課題もたくさんあるのですが、現在の課題としては、策定委員会が少し元気がないということが1点あげられます。語る会は動きがでているのですが、策定委員会の機能をもう少し明確にしないといけないのではないかということです。次に、市民の声にもありましたが、目標値をどのように設定していくかということ。また現在母子保健計画が並行して作られております。そういった計画や庁内の関係各課との計画についてどのように整合性を持たせていくかということ。また、現在地域の代表として語る会を立ち上げていますので、それを15万という都市の中で全市的な取り組みへ、どのように波及させていくかといったこと。また、今後計画実施の段階でやはりお金も必要になってきますので、事業費をどのように確保していくかといったことを課題としてまとめております。
   本当にやればやるほど課題がどんどんでてきて、いつトラバーユしようかと思っておりましたけれども、このように市民の方が実際に動いてくださるといったことで、これはなんとしてでも実のある計画に繋げていかないといけない、それが私たちの市民の方への恩返しになるのではないかと思っております。
   こういった計画は、本当は行政が作っていけば簡単というか楽なような気がしていて、市民の方に入ってもらうということは、その何倍ものパワーが要る、でもその反面その倍市民の方からパワーをもらっているなということを実感しています。計画を作り上げるだけが目的ではなく、やはりこの計画策定という事業を通して、市民の方や行政が変わってきているといったことが波及効果として上がっています。
   市民の方もこの事業を通して自分の健康に目が行ったり、地域に視点が行ったり、行政への関心が高まったりとか、そういったところでの効果もでてきているということです。健康まつえはまだ大詰めが残っているのですが、こういった市民の動きがでてきたといったことは、健康なまちづくりが既に動き始めているなということを実感しております。以上、報告ということで発表をさせていただきました。ありがとうございました。
高久座長役  どうもありがとうございました。それでは引き続きまして、企業の取り組みとして、松下電器健康保険組合の松下健康管理センター所長兼健康松下21推進室長の浦野澄郎様よろしくお願いします。
浦野氏  ただ今ご紹介いただきました松下健康管理センター健康松下21推進室の浦野でございます。本日は、このような会に発言の機会を与えていただきまして感謝申し上げます。
   私の所属しております健康管理センターは、松下電器健康保険組合の組織の一つでございまして、その中で健康松下21を担当するということになっております。座らせていただきます。(スライド使用:資料4)
   *健康松下21 松下電器健康保険組合
   私どもの職域では、国の健康日本21に呼応して健康松下21に取り組んでおりますが、本日はその概略につきましてご報告させていただきます。
   *松下電器健保組合の概要
   まず最初に、簡単に松下健保について紹介させていただきます。組合設立は、昭和12年9月で、今年で64年目になります。被保険者数は約175,000人で、事業所数は297カ所、そして各事業所での健康管理の拠点、私どものほうでは健康管理室と呼んでおりますが、これが全国に197カ所あります。そこには医師・保健婦・看護婦が、従業員数に応じて常勤あるいは非常勤で勤務しており、医師は非常勤も含めて約180名、看護婦・保健婦は約270名となっております。
   そして全ての従業員の健康診断等の健康データは、健保組合のほうで一元的に管理しております。
   *健康課題と健康松下21
   この取り組みをはじめるにあたり、従業員の健康状態について検討を行いましたが、このような問題点が明らかになりました。
   1つ目は高齢化の進展です。全従業員の平均年齢は1995年度の36.6歳から2000年度の39.6歳にまで上昇しました。2つ目は、生活習慣病の、あるいはその危険因子の増加です。特に高血糖、高脂血症が顕著に増え、いわゆる死の四重奏と呼ばれる肥満・高血圧・高血糖・高脂血症の4項目全ての異常者が約1,200名です。3項目では、約6,500名に達する状態にあります。
   次は肥満ですが、年齢別平均BMIで見ますと、23に達する年齢が20年前は45歳でしたが、現在は32歳と13歳も若くなっており、肥満傾向の低年齢化があります。
   がんでは、肺ガンによる死亡が増えており、この5年間で約2倍になっています。また厳しい労働環境を反映して、メンタルヘルス不全も増加しています。メンタルヘルス不全による総休業日数は1996年度の38,000日に対し、2000年度は52,000日と大幅に増えています。また、メンタルヘルスに関する相談件数も大幅に増えています。
   以上のように、これらは個人にとっては健康の障害、企業にとっては企業活力の基盤の低下、そして健保組合にとっては医療費の増加になり、三者それぞれにとって深刻な問題となります。これを防ぐために、将来を見越した新たな一次予防活動を積極的に導入し、これまでの二次予防活動と共に車の両輪として進める必要があるとして健康松下21に取り組むことにしました。
   そして当職域において取り組むべき分野としましては、生活習慣病、喫煙、そしてメンタルヘルスの3分野といたしました。 
  *推進体制
   健康松下21を真に効果的に進めるには、会社・労働組合・健保組合が一体となって進める必要があると考え、会社代表、労働組合代表、そして健保組合代表からなる全社的な推進組織を作り、その包括的な指示の下に各事業所で進めることとしました。
   各事業所では、労働安全衛生法に基づいて安全衛生委員会あるいは衛生委員会がありますが、健康松下21は、これら委員会の目的趣旨にも合うことでもあり、これらを中心にして進めることにしました。
   その中で、会社は環境整備を、産業医は有所見者対策などの医学的支援を、そして労働組合は従業員参加への協力をというように役割を分担して、自分の健康は自分で守るという従業員の自主的な参加を促し支援していく考えであります。
   *健康松下21の特徴
   次に、健康松下21の特徴ですが、1つ目は会社・労組・健保の三位一体の取り組みです。多くの人々は20歳前後から60歳ごろまで1日約8時間、1週5日間というように生活の多くの部分を会社において過ごしているわけですから、健康づくりの場としての職域の果たす役割は決して小さくありません。2つ目は、健康データの共有化です。グループ全体の健康データを共有して、有効に活用するということです。3つ目は、現状の正確な把握と分析を通して、健康目標を設定してこれまでの健康管理活動の集約化・効率化を図っていきたいと思っています。その他「守る健康」から「つくる健康」へ、集団アプローチと高リスクアプローチを車の両輪として進める。そして数値目標の設定というようなことになります。
   *健康松下21の目標
   次に目標ですが、健康松下21の大目標、最終目標と言ってもいいと思いますが、在職死亡者数の減少、疾病休業日数の減少、それと医療費の抑制にあります。これらを達成するために、中目標として生活習慣病危険因子、喫煙、メンタルヘルス対策について数値目標を設定して集中的に取り組みます。そしてこれら中目標を達成するために、ライフスタイルの改善を図ることを小目標としています。このようにして、小目標であるライフスタイルの改善を通して、中目標を達成して大目標に迫ろうというシナリオを考えております。
   *健康松下21の進め方
   進め方としましては、ここに示しますように、まず健康情報の収集や現状の把握をします。そしてその結果から何が問題かという健康課題を把握して目標を設定します。次に目標を実現するために、適当な具体的施策を選定する等の計画を策定します。そして施策を実施して結果をまとめ、目標との比較等を通して計画の評価を行い、その成果を次回からの取り組みに活かすというようにして繰り返していきます。
   *対策の特徴
   具体的な対策としましては、生活習慣病に対してはライフスタイルの改善を図ることとしますが、進める上ではリスクの有無について十分配慮しなければならないと考えております。
   喫煙に関しましては、禁煙希望者への支援とともに空間分煙の一層の導入を図るようにしたいと考えています。そのために職場内喫煙場所のランク別評価を行い、取り組み前後の評価にしたいと思っています。また希望者に対しては、禁煙補助薬の使用についての支援も行いたいと考えております。
   メンタルヘルスに関しては、対象者別の研修を行うとともに、特に人事安全衛生担当者、産業医、産業看護職に対してメンタルヘルスのキーパーソンとして機能するような研修をするつもりでございます。
   また、健康管理室を事業所の中のオアシスとして、従業員が気軽に訪れ相談できるような空間にしたいと考えております。
   *健康松下21活動
   具体的活動としましては、取り組むべきテーマにより異なりますが、事業所においてはさまざまな健康に関するポスターの掲示による従業員の参加への動機付け、食堂や喫煙などの環境改善、運動スペースの確保、健康教室開催や個人指導の導入。一方、健保組合や健康管理センターにおきましては、これら事業所活動に対する人的及び物的支援、さまざまな健康づくり活動情報や健康情報の提供、また健保組合ホームページ上での情報の公開や取り組み事例の紹介、そして各種イベント、例えば社内食堂コンテストによる栄養への関心の醸成等質的向上を図り、全社的な取り組みに相応しい役割が求められています。
   *ポスター
   このようにして今年度より準備してまいりましたが、健康松下21の知名度は、一部担当者を除き決して高いとは言えません。この取り組みを成功させるためには、何よりもまず従業員に「健康松下21」を知ってもらうことが大事と考え、このようなポスターを作成して事業所に配布しました。
   さらに10年後の自分の生活習慣を予測するクイズ形式の健康松下21タイムカプセルを計画しています。これはポスターの左下に小さく載っておりますが、このようなものを行って従業員の関心を高め、実質的取り組みを促進しようとしています。
   この取り組みは今始まったところではありますが、我々は小さく生んで大きく育てるつもりで、着実に進めて参りたいと考えております。以上、健康日本21の私どもの職域における取り組みを紹介させていただきました。どうもありがとうございました。
高久座長役  浦野様どうもありがとうございました。続きまして民間団体の取り組みとして、財団法人健康・体力づくり事業財団の加藤陸美委員よろしくお願いいたします。
加藤(陸)委員  ご紹介いただきました加藤でございます。さっそく民間団体の集まりとしての健康日本21推進全国連絡協議会の最近の活動状況を中心にしましてご報告いたします。
   1番目に活動の基本、2番目に連絡協議会の概要、3番目にその活動の具体的内容、4番目にシンボルマークの活用、5番目に推進フォーラム、これは今ひとつの民間企業を中心とした集まりであります推進フォーラムについてのご報告、以上5点についてご報告申し上げたいと思います。
   まずはじめに、私たちの活動は、先程来厚生労働省はじめ、ご説明のございました健康日本21に関する中央及び地方の行政の動きを基盤として、その下でできる限りの努力をしようというものであります。所詮、健康運動は結局するところ一人ひとりの個人がどこまで実行できるかということが一番大事なことだと存じております。したがって全国の各地域で、民間の公益的あるいは任意の集まり、たとえ少数の集合でございましてもその努力の積み上げが行政の社会的条件づくりと相俟って、年を重ねるに従って大きな結果をもたらすと期待しておるものでございます。
   そこで連絡協議会の概要でございますが、名前が長いものですから、以下「連絡協議会」と略してお話申し上げます。
   今年の3月14日に連絡協議会は設立されております。目標とするところは、健康日本21の一層の推進を図るために、幅広い民間団体の参加を得ると共に、先駆的な取り組みの情報交換などを行うことを狙いとしております。主に公益的な団体に集まっていただいております。現在113団体の参加を得ておりまして、電話番号等も載せてございます。大変幅が広うございまして、医師会、歯科医師会から老人クラブ連合会、PTAの全国協議会、またウォーキング協会から食生活協会、さら労働組合総連合会から経営者団体連盟、そしてさらに健康保険組合連合会から国民健康保険中央会と極めて幅の広い集まりを形成いたしておるのが特徴でございます。
   3番目に、この活動方針の具体的な内容をご紹介申し上げたいと思います。このように幅の広い団体でございますために、具体的な活動につきましてはなるべく現実的なことを心がけようというお話し合いになっております。どんなことをやっておるかという概要は、資料5の7ページ以下に代表的なものだけ載せてございます。その活動方針、特に13年度についてでございますが、第1に会員相互間の情報連絡のためにインターネットを活用して連絡協議会のホームページを設けております。このホームページのアクセスガイドは、本日お配りしてございます会議資料の下に加藤剛委員の『伊能忠敬』の資料の次あたりに、真っ赤な派手な資料でアクセスガイドがございます。インターネットで見ていただけたら幸いだと思います。このホームページを設けておるということが具体的な動きの一つです。
   それから第2番目には、その幅の広い各会員さん方が相互に連絡をしていただきまして、相互連携を強化していただきまして、それぞれの団体が個別に行うより、より一層効果的な事業の展開を図るということを考えております。具体例を挙げますと、その一つでございますが今年の夏、8月27日にこれも資料の中に載っておりますが、長野県佐久市におきましてウォーキング協会・食生活協会・国保中央会・日本健康スポーツ連盟・日本エアロビックフィットネス協会、非常に幅の広い関係団体の参加を得ましてセミナーを開いております。またウォーキング協会さんが中心になられて、大いに歩いて、もちろん距離はそれぞれに応じて設定されておりますが、それなりの運動を実践いたしました。厚生労働省からは芝池参事官、地元の佐久市長である三浦大助市長、長野県からは県の医師会長さん、また長野県の健康保険連合会の副会長さんもご参加していただいております。
   また2つ目をご紹介いたしますと、9月14、15、16日、例の敬老の日を中心といたしまして60歳以上のシニアを対象に、日本フィットネス産業協会が計画されましてその加盟の下にあられる500余のクラブを無料で開放して、「敬老の日にフィットネス」というキャンペーンを実施されております。その他事例は幾つか資料に記載してございますが、全国各地域で、関係のある団体が手を取り合って現実的活動をしようとしておるわけでございます。今後ともだんだん事例が増えてくれば、今度は地域ごとにやってみようというところも増えてくるのではないかと期待いたしております。
   第4番目でございますが、シンボルマークの活用でございます。本日時々正面のスクリーンにも画像で現れてきておりますが、シンボルマーク、赤く輝くマークでございますが、これを活用していただく関係並びに連絡協議会の名前、長い名前でございますけれども健康日本21推進というのがパンチがあるのか、皆さんにこの協議会のメンバーの方たちの場合は後援というようなのを出させていただいて活用していただいております。
   シンボルマークにつきましては、本日の提供資料の中に先程来申し上げております『伊能忠敬』の下の下あたりに、貼り付けシール形式のマークをたくさん並べたものをお配りいたしております。ご参考にしていただくと共に、更に広くご活用いただくようにお願いしたいと思います。
   このシンボルマークは、連絡協議会の皆様方に大変知恵を絞っていただきまして、それをデザイナーに注文いたしました。デザイナーが工夫を加えて、それをまた協議会で議論をずいぶん重ねて出来上がったものでございまして、比較的目立つマークでございます。なお、法律上の権利は保全してありますので、大いに心おきなく利用していただければありがたいと思っております。
   最後に、推進フォーラムの関係をお話を申し上げます。推進フォーラムと申し上げますのは、私どもと同じような民間の集まりでございますが、民間の集まりとして健康日本21活動を推進しようという重要な団体でございます。健康日本21推進フォーラムと名付けておられます。主に民間企業が集まって、健康日本21の理念に従いまして、健康寿命を延伸させ生活の質を高める、そのための啓蒙運動を行うものでございます。現在70社ほどの会員が参画されております。私どももその応援団として参加させていただいておりますが、私たちのこの連絡協議会とともに民間活動が二つの輪になって運動を推進し協力しようとしております。
   資料の中にも記載してございますが9ページでございますが、来月の11月21日に日本経済新聞社と共催で、銀座ヤマハホールにおいて公開シンポジウムを開くことになっております。私どもの連絡協議会もその一翼を担っておりますので、会長の私がパネラーを相務める予定でございます。合わせてご報告いたしておきます。以上5点でございます。
高久座長役  どうもありがとうございました。島根県松江市、松下電器健康保険組合、財団法人健康・体力づくり事業財団の非常に貴重なお話をいただきました。今のお話についていろいろご質問お伺いしたいのですが、時間が大幅に遅れていますので5の意見交換のほうに移らせていただきまして、もし時間が余りましたら今までのご発表に対して委員の皆さんからご意見をお伺いしたいと思います。
   意見交換に関しましては、事務局のほうから2、3の方に予めお願いをしていると思います。最初に市毛委員のほうからご意見をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
市毛委員  市毛でございます。座らせていただきます。過去2回の会議に欠席いたしまして本当に申し訳なく思っております。今回初めてなんですけれども、たまたまこの健康日本21推進国民会議の委員などというものすごい肩書きを頂戴して、とても恐縮しております。
   なぜ私がこのようなことをさせていただくようになったのかという説明になってしまうかと思いますが、ちょっとかいつまんで、はじめましてのご挨拶の代わりにさせていただきたいと思います。
   俳優になりましてかなりの年月が経ってしまいました。大先輩の加藤剛委員がそちらにいらっしゃるのでこんなことを申し上げるのは恥ずかしいのですが、先輩からすると後輩ではありますけれども、もうかれこれ30年近く俳優の仕事をしておりまして、やはり前半は若さで飛ばし、ある中間期はそういうことを考える間もなく仕事が趣味としかいいようのないような時間的な拘束、その他を受けて、自分の健康なんて顧みる暇もないという状況が続きました。
   ある時やはり、そんなことを言っていても大変精神的なバランスを欠いてしまって、こんなことでいいのだろうかと思い始めた頃にたまたま人に誘われて、偶然なんですけれど登山を致しました。そのときには、これが健康に繋がるなんていうことを考えもしなくただ連れていかれて、いろんな感動を受けて楽しかったのでその後も続けたという感じだったのです。大きく健康って大事なんだと意識するようになったというのが、アフリカ大陸の最高峰「キリマンジャロ」という5,895mの山に登ったときに、本当に初めて酸素の薄いところで歩いて登るということをやっていましたときに、人間っていうのは血液を心臓から指の先まで、それこそ脳にも全部回してやってこそはじめて自分の体というものはきちんと動くのだということを否応もなく体験いたしました。というのはかなり後で考えますと、シリアスな高山病だったのだなと思われるような状況になった時に、解決していく方法はただ一つ「ゆっくり、ゆっくり歩くこと」だったのです。
   休んでもいけないし自分の体をとにかく前に動かす。ゆっくりゆっくりでいいから、空気を吸いながら体を動かすということをやったときに、それまで登山をやっても、特にスポーツだとも思わなかったしなんていう程度の認識だったのですけれども、そういう辛い中で、正に自分の体が自分の力によってある種の健康を取り戻していったときに「ああ、運動って大事なんだ」と思いまして、戻りまして極端ですが、水泳教室に入ったり、スキーを始めたりといういろんなことを、それまでスポーツは全くやらないできた私がそういうことに次々取り組むようになりまして、これで気がついたのは私はすごくお恥ずかしいのですが、15歳から肩こり、17歳にぎっくり腰を初めて経験しまして、健康というある意味では根本的には健康だったのかもしれないのですが、小さな小さなトラブルを常に抱えて、これは私の体質なんだと諦めていたことが気がついたら解決していたのです。「ああなんだ、体って動かせば自分で治るんだ」というようなことを本当に体験をして、恥ずかしいのですが健康のために何かをやったのではなく、何か楽しいことを見つけたことで、結果としてそうやって自分の体が健康になっていったということ、それからまたある種の自分自身の生きがいにも繋がっていったということが一言で健康と括れない。
   先ほどからの発表でも思っていたのですが、健康というのはただ単に体を動かせばいいとか、食生活を気をつければいいということでなく、全てのことに関わってしまって、私の登山というのは正にその環境問題であるとか、生涯学習であるとかいろんなことに関わって気がついたら今こんなことをしているという感じなのです。
   でも一番思いますのは、無理矢理やらされてきたのではなく、自分が楽しいことを見つけたときに、そこから自分自身がいろんなことを気づいていって、自分の中の内在していたある種の才能というか、ある種の能力を自分で掘り起こしていったということが今の楽しさに繋がっているので、そんなことを私は一応職業として皆様が私が何かを言うことを取材や何かを通じてとか、テレビを通じて聞いてくださる立場にいるのであれば、この健康日本21推進国民会議の委員という立場というか、そういう役割も果たすことができるのではないかと考えました。
   今後もそのことが結果として皆さんの健康づくりや、健康づくりの楽しみなどのお役に立てればいいなと願っておりますので、それが今後の私の活動になっていければと思っております。すみません、結構長くなってしまいしました。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
高久座長役  どうもありがとうございました。次に加藤剛委員が、ビデオをご用意されていますので、加藤委員よろしくお願いします。
加藤(剛)委員  加藤剛でございます。ただ今皆さんが、それぞれの分野で健康づくりのために活動をなさっていることを拝聴いたしました。
   私は、健康づくりのためにこの1年どのように過ごしたかということを、これをご覧ください。お願いします。
  (『伊能忠敬』のビデオ)
   どうもありがとうございました。ただ今ご覧いただきましたように、伊能忠敬は今も歩き続けております。彼の「人は夢を持ち続ける限り前へと歩き続ける限り、余生はいらない」というメッセージは、私たちに勇気を与えます。
   遙か200年前の、日本列島から彼が発信した歩くことは文化だという、健やかな提案に耳を傾けたいと思います。今は文化なき文明の時代と言われます。人間が自然界の一部だという認識が薄れていく現代文明社会にあって、本来の歩く文化を取り戻すことこそ健康な生活の一歩一歩かと思います。
   私は、伊能忠敬として生きて、歩くことの大きな意味を知った1年でした。これをとても嬉しく思っております。ありがとうございました。
高久座長役  どうもありがとうございました。最後に日本薬剤師会の佐谷委員、ご意見をいただけますか。
佐谷委員  日本薬剤師会の佐谷でございます。私も、この健康日本21ということをお話するときに、「私の健康日本21」ということをよく言っています。「私の」ということにならないと、皆さんの身近にならない。
   私は何をやっているかと言いますと、今加藤委員のお話のように、車を使わないでできるだけ地下鉄の階段を上り下りすると、毎朝青野菜のジュースを飲むというふうなことを心がけております。
   私どもとしましては、薬局・薬剤師が何ができるかということを考えております。今日は堀担当理事が来ておりますので、端的に少しご報告を申し上げます。
堀担当理事  薬剤師会の堀でございます。お手元に資料としてウグイス色の健康日本21テキストというのを提出させていただいております。
   薬局には、年間延べ約6億人の方が処方箋を持って来局されます。そしてそれ以上の方が、健康相談あるいは大衆薬の購入のために来局されることを考えますと、健康日本21の情報提供というのが、薬局が一番適している場所だと考えております。
   そのために、薬局での取り組みとして、さまざまな目標値に関して、まず第一段階として情報提供の普及というのに力を入れたいと考えました。そこでお手元の資料のようなものを各薬剤師会の会員用に作成いたしました。
   6ページ目を参考に見ていただきます。例えばこれは21の目標値として減塩の目標がございます。その目標値とそしてその目標値を、薬局店頭でこのように紹介をして欲しいというようなポップ、ポスターを作りました。このポスターに関しましては、CD-ROMで各都道府県薬剤師会に全て配布をいたしております。そしてこの目標値について解説ができるように、薬局でなぜ塩分摂取量が10g未満に設定されたのか、あるいは塩分が多いというのはどういうことを意味するのかというような形で解説用の資料を作成しました。
   9ページは、カリウムについて目標値とそしてポップ例であります。10ページ目をご覧いただきますと、カリウムを確かに多く取っていただくのがいいわけでありますが、上から3つ目の欄になりますが、カリウムをあまり積極的に取っていただかないようにしたい、そういうような例がございます。薬局としての目標値の説明は、マスとしての健康日本21の情報提供と、目の前にいらっしゃる個の一人ひとりが個別的存在でいらっしゃいます例外的存在でいらっしゃいます患者に対して、この目標値をどのように適応させていくか、そして行動変容をきたしていただくかという、現在は次のステップの情報としてどのようなものを提供したらいいかを検討しているというのが薬剤師会としての現状でございます。以上でございます。
高久座長役  どうもありがとうございました。この会議は12時まで予定されていまして、ただいまちょうど12時になりましたが、どうしてもこの機会にご発言をしたいあるいはご質問をしたいという方がいらっしゃいましたらどうぞ。
   もしいらっしゃいませんでしたら、本日はご発表、ご意見をいただきましてどうもありがとうございました。
   健康日本21の推進にあたって、皆さん方のご発表あるいはご意見を参考にして、効果的に進めていきたいと考えていますが、この国民会議においても国民各層への周知を図っていきたいと考えています。委員の皆さん方のご協力、ご尽力をお願いします。
   次回の日程などにつきまして、事務局からよろしくご連絡お願いします。
事務局  次回の日程につきましては、また追ってご連絡したいと考えております。第2回健康日本21全国大会につきましては、詳細が決まり次第、皆様にご連絡をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
高久座長役  それではこれを持ちまして、第3回の健康日本21推進国民会議を閉会いたします。ご協力どうもありがとうございました。
 
以 上